すみやきの小説置場

小説を書き始めた18歳から三十路の今に至るまでのすみやきの小説置場

海の風が嫌い。

俺と海風 制限時間:15分
 私はこの時期の風がきらいだ。たくさんの砂が肌にまとわりつくから。

 焼けた黒い肌に白い砂利がつくと目立つし、そもそも黒く焼けた肌に砂がつくとものすごく痛い!

 ただでさえいろいろ体に塗った後だからよけい砂が付きやすくなる……だからこの風は本当に嫌だ。

 あと、体に砂がついてる女の子なんて嫌われる。すごくいやがられる。

 ただでさえ若い子に人気を持って行かれてるのに……本当に嫌になる。

 それだけど、一応仕事だからじっとしていなくてはいけない――なんて愚痴を吐いてたらお客さんが来たので私はじっとしていることにした。


     ◇

「はい、焼きトウモロコシひとつお待たせしました!」

「やだ! このトウモロコシ砂が付いてるじゃない!」

「す、すいません。すぐに他のと取り替えますね」


 ほら、やっぱり取り替えられた。

 ……まあ、この海の家は、私を洗った後にまた焼いて売るんだけどね。