すみやきの小説置場

小説を書き始めた18歳から三十路の今に至るまでのすみやきの小説置場

出会いは嵐の日に……。

「即興小説トレーニング」にて執筆。http://sokkyo-shosetsu.com/
お題:運命の嵐 制限時間:15分
 突然の嵐の中、僕は山小屋へと避難したのです。

 そこで出会ったのが彼女でした。

 彼女は僕と同じように山道で道に迷ったようで、服も髪も濡れていたのです。

 僕はそんな彼女を一目で好きになりました。一目惚れって本当にあるんだなーと思ったのです。

 僕らはお互い人見知りで、なかなか打ち解けられないでいたのですが、山小屋で二人だけで火にあたって暖をとっているうちに少しずつですが、しゃべるようになったのです。

 恥ずかしながら僕は今までそれほど女性と関わりをもつこともありませんでしたので、こんなにも女性の方としゃべったのは初めての経験だったので、今でも新鮮にその時の様子を思い出すことができます。

 嵐が止んで、二人で下山した後、連絡先も聞かずに別れてしまったことを私は本当に悔やみましたが、後に街でばったりと再開したのは、まさに運命だと思いました。

 この人と結婚しようと思ったのです。

 だから本日、このようにたくさんのみなさんにお集まりいただき、僕らはとても幸せです!


 新郎の挨拶の後、会場中から拍手喝采が起こった。

 泣いている人の姿もあった。

 特にその登山イベントのシナリオを書いたゲームライターの男泣きっぷりときたらなかった。