すみやきの小説置場

小説を書き始めた18歳から三十路の今に至るまでのすみやきの小説置場

まわりはいつも無反応。

「即興小説トレーニング」にて執筆。http://sokkyo-shosetsu.com/
お題:10の諦め 制限時間:15分
「ねえ、ねえ、もうああきらめようよー帰ろうよー。

 絶対ないって絶対。ね? 人生あきらめが肝心。そう思わない? みんな!

 だってそうじゃん。もう、ずっと探してるけど、ないんだぜ。これで逆にあったらびっくりするって。

 なかったらマジ俺なんの罰ゲームでも受けるし。逆立ちして鼻からナポリタンスパゲティ食べてやるって。

 ほらー。もう、みんななんでマジになっちゃってるの? あきらめないで頑張ってる俺かっこいいとかそういうやつ?

 いやいやいや、そういうの本当に寒いから。マジで! あれだよ? 無理なものは本当無理だよ?

 だってそうじゃない。おれらどんだけ探してんの? ねえ? あきらめて帰って酒でも飲もう。

 ね? 俺おごっちゃう。俺がおごるなんてめったにないよ。このチャンス逃したら二度と俺おごんないよ?

 あー、そうですか。無視ですか! じゃあいいですよ。俺一人で帰りますもん。

 止めても無駄だからね。もう聞く耳もたないし。俺。止めるなら今ですよ……って。

 マジでなんで止めてくれないの? 俺一人で帰るわけないじゃなーい。ねえねえ。

 止めてって。マジ止めてって。俺、なんだか寂しい人みたいじゃん! 

 ……はい。でましたよ。無視ですか。無視。

 あれですよ。僕訴えるとこ訴えたら勝てますよ? 帰ったらみんな覚えとけよ。

 もう……ないんだって! そんな……。え? 見つけた? え? あれ大陸?

 うっそだー。絶対何か動物とかそんなもんだって。俺信じないし……え?

 マジで大陸?」

 コロンブスが新大陸を見つけた時、彼が完全にあきらめていたことはあまり知られていない。