すみやきの小説置場

小説を書き始めた18歳から三十路の今に至るまでのすみやきの小説置場

相手はもちろん何もしゃべらない。

「即興小説トレーニング」にて執筆。http://sokkyo-shosetsu.com/
お題:あきれた村 制限時間:15分
本当にこの村は最低だと思う。

 都市部から遠く離れているし、娯楽施設なんてものは何もない。

 若者も少なければ、女の子もいない……。

 就職難だからといって、簡単に故郷のど田舎に帰ってきたはいいが、今となっては都市部に残ってたほうがよかった……なんてことをしょっちゅう思っている。

 別に、若者が少ないだの遊ぶところがないだのはまだ我慢できる。

 おそらく田舎ってみんなこういうところだと思うから。

 だけど、僕が住んでる村には若者がかならずやらされる仕事がある。

 これがつらい……というよりなんで今時こんなことをしなければならないのかというのが疑問だ。

 なにせ、暑い時も寒い時もにずっと村の入り口にたってなければならない。

 日が昇ってから日が暮れるまでの間ずっと外でただ立ち尽くしている。

 なんで、こんなことをしなければならないんだろう。

 そんなことを考えているうちに僕に近づく団体が現れた。

 どうやら旅の人らしい。

 この旅の人にしゃべりかけるのが、この村の若者の仕事なのだ。

 僕は表情をまったく変えずにたんたんと話す。

「へへへ……ここは、ライフコッドの村だよ」